ライブやフェスでよく聞く「タイテ」ってなに?
よくライブハウスやフェスに行かれる方にはおなじみのタイテ。
しかし、ライブ参戦初心者の方や初めてライブハウスに出演する方の中には「よくわからない……」と思っている方もおられるのではないでしょうか?
今回は、イベント、ライブ会場やSNSでよく見るタイテについての解説をしていこうと思います。
タイテとは?
初めはタイテという言葉の意味がなんなのかもわからないですよね。
今やおなじみの「JK」や「エモい」「卍(まんじ)」なども最初は「なに??」と思ったことでしょう。
ライブに通う頻度が上がればタイテという文字も見慣れていきます。
このタイテとはタイムテーブルの略です。
簡単に言えば時間割みたいなものです。
たまにタイトルテーマの略と勘違いされる方もおられるようですが、ライブ会場でのタイテとは、ほぼ100%タイムテーブルの略です。
タイムテーブル=時間割
先ほど、「タイムテーブルは時間割のようなもの」と書きました。
詳しくどういうことか説明していきます。
例えばフェスの場合、出演するアーティストが何回かに分けて発表されることが多いです。
そして全ての出演アーティストの発表が終わった時、みなさんこう思いませんか?
「自分の好きなアーティストは何番目に歌うんだろう?」と。
この何番目にどのアーティストが歌うか表になったものがタイテと呼ばれるものです。
大きなフェスの場合、ステージがたくさんある場合があるので、ステージごとにタイムテーブルが出ます。
ライブ上級者たちは事前に見たいアーティストがどのステージで何番目に出るかをチェックし、移動距離や入場制限などを考えてステージを移動します。
バンドマンにとってのタイテ
バンドマンにとっても、お客さんにとってもタイテの意味は変わりません。
しかし、意識するポイントが少し違ったりします。
お客さんの場合は、先ほど説明した通りの認識だと思います。
しかし演者にとっては、タイムテーブルとは自分の音楽を披露するために与えられた自由な時間であり、時間制限です。
めちゃくちゃ盛り上がったり、最高のライブができた時、もしくはお客さんからアンコールがもらえた時など、いろんな状況があります。
しかし次のバンドの転換やリハーサルなどがあるので、たとえまだ歌いたくても時間は守らないといけません。
逆に、進行が早すぎてセトリが全部終わってしまったとしてもMCなどで時間をつなぐ必要があります。
つまり、押しても巻いてもいけないというのがバンドマンにとってのタイテに対する認識です。
タイテの種類
タイテには大きく分けて2種類あります。
1つ目は、お客さん用のタイムテーブル。
こちらは会場時間(OPEN)、開演時間(START)、バンドの持ち時間と順番が書かれています。
私たちがよく目にするものです。
2つ目は、バンドマン用のタイムテーブル。
こちらはお客さん用のタイムテーブルに加えて、各バンドの入り時間やリハーサルの時間、出演バンドが集合しておこなわれる顔合わせの時間、打ち上げがある場合はその時間、撤収の時間などが細かく記入されています。
このバンドマン用のタイムテーブルは関係者やスタッフにも配布され、共有されます。
当たり前ですが、ここに記入されている時間を守って行動しなければたくさんの方に迷惑をかけてしまうので時間厳守は絶対です。
これは演者・関係者が守るべきライブハウスの絶対的なルールなので、バンドを始めたてで右も左もわからない方も、これだけは絶対に守るようにしましょう。
最後に
ライブやフェスに行くときは非常に重要な、タイテに対するハテナは少し解消したでしょうか?
また、「意外と知らなかったちょっとしたこと」を知っていただけるきっかけになっていればいいなと思います。
各地でたくさんのフェスが開催されているので、しっかりタイテをチェックして、お目当のアーティストとの時間を楽しんでくださいね!
ライタープロフィール
フェス大好き女子
今江瑞希
中学時代に親友に聞かされたBUMP OF CHICKENにハマりまくり音楽に目覚める。
高校時代の先輩にメロコアの世界へと導かれまんまと心酔。
当時付き合っていた彼氏の影響をモロに受け当時から現在まで10-FEETの大ファンに。
毎日ウィッグとにらめっこした美容師時代を卒業し現在はスタジオ、ライブハウス、ブライダル音響のスタッフとなり毎日新しいバンドを探し漁る毎日。
年中フェスとライブに出回っているのにもかかわらずツーステができないポンコツキッズです。